世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」レビュー、感想、評価、要約

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』感想

 

著者:山口周 とは?

 

電通→ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、

今は、コーン・フェリー・ヘイグループのシニア・クライアント・パートナー

 

きらびやかな経歴に飾られた

まさに「エリート」を代表するかのような著者である。

 

名著『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』の生みの親でもある。

 

この名著を簡単に説明すると、

「失われた20年などない。

日本はイノベーションを起こし続けている!」というのを

事例をもとに紹介している。

 

◆自然科学分野:最高の栄誉と考えられているノーベル賞(物理学、化学、医学生理学)の受賞数を見てみると、1945年から2012年までの日本人の受賞数はアメリカ、イギリス、ドイツに次いで4位。この期間を21世紀に搾れば、順位はさらに上がってアメリカに次ぐ2位
◆芸術分野:映画界の最高の栄誉たるヴェネチア国際映画祭の50周年記念祭において、黒澤明監督の『羅生門』が、過去のグランプリ作品中の最高作品、つまり「グランプリ・オブ・グランプリ」に選ばれている
◆アニメ分野:2001年に20歳以上男女を対象に中国で行われたキャラクター人気ランキングの1位ー3位を、クレヨンしんちゃん、孫悟空、ドラえもんが占めており、さらに名探偵コナン、ちびまる子ちゃんと続く(尚、ディズニーは7位にドナルドダック、8位にミッキーマウス)
◆長編文学分野:1000年も前に世界最初の長編文学である源氏物語を生み出す(しかも、著者が紫式部という女性)
◆美術分野:浮世絵は20以上の欧米の一流美術館に計20万点以上が収蔵されている。外国美術品としてこれだけ大量に収集されている美術品は浮世絵をおいて他にない。
◆建築・工学分野:ドイツの建築家は来日の際、案内された桂離宮を見て感動のあまり泣いた。また、当時の戦闘機乗りをして「天下一品の操縦性」と言わしめた零式艦上戦闘機(ゼロ戦)、強力な火気とコンパクトな戦隊設計を両立させた戦艦大和
◆近代:世界の風景を激変させたウォークマンや液晶テレビ、世界の交通革命の先駆けとなった東海道新幹線、環境配慮時代の先鞭をつけたプリウスなど

 

このように、世間のイメージに対して、

「実際の現実」を冷静に描き出すのが得意な先生だ。

 

論理的思考の人はぜったいに読むべきクスリ

 

企業の経営の3要素は、

アート、サイエンス、クラフト

 

だと説いている。

この3つがバランスをとっていなければならないが、

アートは説明責任を果たしていないので、

議論になれば負けてしまいます。

 

すると、

論理的に正しい結論を出せる

サイエンスとクラフトだけが優先されるのです。

 

一見効率がいいように見えて、

誰もが同じ結論にならざるを得ないので、

最終的にレッドオーシャンになります。

 

一方で、

アートを重視した企業で成功したのは、

 

ジョブス率いるアップル、

ウォークマンを生み出したソニーなど。

 

彼らは、天才のもつ「アート性」を活かすために、

アートの発言力を許容する組織をつくっていました。

 

しかし、

過去の成功体験に基づき、数字だけを求める日本の多くの大企業は、

アートよりもサイエンスに重視している。

 

イノベーションを起こす天才が生まれにくい。

 

これでは、日本企業は疲弊してしまう、

 

このように著者は言います。

 

もっとも稼げるのは「自己実現欲」を刺激する業界

 

著者の主張を強く裏付けるのが、

 

これからのビジネスの展望です。

 

中国、インドと、世界中の人々が豊かな暮らしに近づきつつある今、

 

底辺の欲求は満たされていき、

「自己実現欲」を満たしてくれる市場が発展するというのです。

 

そして、その市場でもっとも強い力を発揮するのは、

 

「機能、モノ」ではなく、

 

「ストーリー」である、と。

 

なぜなら、「モノ」はサイエンスの力でいくらでも模倣できるけど、

「ストーリー」はマネできないからです。

 

アイフォンは真似できても、

アイフォンをつくった背景にあるストーリーは、

ジョブスとアップル独自のものだからです。

 

「自分はこうありたい」を満たすためには、

理想の自分になるためのストーリーを想像させ提供できる商品が

人々に好まれる、ということが説明されています。

 

美術系大学にエグゼクティブ向け研修!?

 

個人的に面白いと思ったのは、

グローバル企業がアートスクールに幹部候補を送り込んでいるという話でした。

英国のロイヤルカレッジオブアート(以下RCA)は、修士号・博士号を授与できる世界で唯一の美術系大学院大学です。(中略)このRCAが、ここ数年のあいだ、企業向けに意外なビジネスを拡大しつつあるのですが、なんだと思いますか?

それは「グローバル企業の幹部トレーニング」です。

現在、RCAでは様々な種類のエグゼクティブ向けのプログラムを用意しており、自動車のフォード、クレジットカードのビザ、製薬のグラクソ・スミスクラインといった名だたるグローバル企業が、各社の将来を担うであろうと期待されている幹部候補を参加させています。

 

これに加えて驚いたのは、

有名な戦略コンサル会社のマッキンゼーがデザイン会社を買収してたって話です。

 

この出来事をひとつとっても、

経営におけるアートの重要性がわかると思います。

 

フクザツで不安定なビジネスを生き抜く秘策

 

1年後のビジネスも予測しづらい現状では、

サイエンスのような「論理」では対応できないといわれています。

 

以下に引用すると、

グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。

なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。

 

たとえば、どの町にいっても、

ユニクロとセブンとABCマートばかり・・・

 

効率的、合理的にビジネスを拡大させた結果なのだが、

町自体の面白みがない。

 

まず、「こんな町にしたい!」というビジョンがあって、

それにそって効率的に中身をつめていく。

 

「アート≒ビジョン」と言い換えることもできるでしょう。

 

町をこうしたい

世の中をこうしたい

 

という明確なビジョンをアートによって描くことで

不安定なビジネス環境でも生き残るための、

自社の軸をつくることができる、

 

というわけなのです。

 

 

自分自身のコンセプトを決めて生きる。

これからの時代は

自社のストーリーを組み上げる力が不可欠だと思うのです。

 

そのために、

美術をはじめ、音楽、小説、映画などの

芸術をまなぶことが

合理的であるというように、

 

著者はいうのです。

 

 

 

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